山神社

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湯坂の山神社は、本殿、幣殿、拝殿からなっています。本殿は1間社造。拝殿は方3間で丸太柱の建物、屋根はいずれも赤瓦です。内陣の祭壇には、高さ35cmの「阿弥陀如来像」・高さ40cmの「木仏」・高さ15cmの「鉧」(ケラ:たたらで造った粗製の鉄)が祭られています。木仏には「仏師内藤弥三郎慰」と書かれています。

神社の建立時期は不明ですが、鉧がご神体であること、近くに室町時代に多い「野たたら」跡や、鉧を含む鉱石が散在した山があり、地元の人々の生活の営みが想像できます。これらのことから神社は室町時代から存在していたと思われています。拝殿には大正5辰年(1916)に掲げられた絵馬や、太鼓・提灯に寄進者の名前が残されています。